Photo:宮崎 純一
香箱ガニはオスのずわい蟹と違って、あまり知られてないからね。取る期間もずわい蟹より短くて、2ヶ月しかないんよ。そして、殆どが石川県で消費されてしまうから、あんまり東京に行くことはないかもしれんね。香箱ガニのオスはね、こっちじゃ加能ガニっていうんだよ。絶対に越前ガニ(ほかの地域でとれたずわい蟹のオス)には負けたくないね。この香箱ガニは、とにかく甲羅を開けた時の内子だね。これはとても濃厚で、一度食べたら忘れられんよ。今、能登空港も出来たし、東京もとても近いしね。かに祭りっていうのもあるから、皆さん食べにきてくださいよ!美味しいよー!
ぱかっとあけると、いい香り。外子と内子と、かにみそをブレンドすれば、とても複雑な味わいのある最高のソースになります。この香箱ガニは地元でもとても愛されていて、おやつ代わりに、お酒のおつまみに、一日何個も食べるそうです。なかなか出てこない蟹肉を無口で黙々と出す時間が、ワクワク感を引き立てるスパイスです!
収穫期になると地元では、ひとりで十杯以上も食べてしまうという、おいしい季節の味。味噌汁に入れたり、塩ゆでしたりして食べます。まず、おなかの部分にぎっしり詰まった外子はプチプチの食感。こうらを下にして、ぱかっと開ければぎっしり詰まったミソと内子があらわれます。鮮やかなオレンジ色の内子は、とても濃厚な味わい。ほんの少しの間地元でしか食べられない、貴重な味です。
産地である輪島市は、石川県の北部に位置し、能登の歴史を育んできた、海の幸も山の幸も豊かな人口約3万3千ほどのまちです。日本海に面する輪島漁港には年間約7200トンの海産物があがります。その中でも特に地元で愛されているのが、加能ガニのメスである「香箱ガニ」です。11月から1月10日くらいまでと漁獲期間が短く、また外子、内子などの濃厚な味が楽しめるのも特徴です。
香箱ガニを使った新郷土料理はコチラ