Photo:宮崎 純一
皆さんがイメージするのは黒い板こんにゃくかもしれませんが、こんにゃく芋を粉末にして作ったこんにゃくは真っ白なんです。江戸後期に製粉技術が発達するまで、こんにゃくの中には芋の皮も入っていたので、黒いものでした。白いこんにゃくができるようになっても、多くの地域では当時の色に合わせる為にひじきなどを入れていました。でも新潟から北陸では白いこんにゃくのまま。面白いですよね。私の代で5代目。これからも地元の良質なこんにゃく芋を使って、ヘルシーで食物繊維が豊富なこんにゃくをたくさんの方に食べて頂きたいです。デザートに使ったり、飲み物いれたりできるように、粒状のこんにゃくを開発しました。これは野菜のペーストで色をつけています。おすすめです!「他と比べてぷりぷりして、歯ごたえがあっておいしいよ。」とお客様から言われるのが、一番うれしいですね。玉こんにゃくに関しては、丸二日かかる商品。駅弁のだるま弁当に使われるほどなのでそちらも是非食べてみてください。
群馬を代表する駅弁のひとつに、高崎駅で販売されている「だるま弁当」があります。高崎の名物であるだるまの形をした弁当箱に、炊き込みご飯と季節の野菜がトッピングされ古くから愛されてきました。その「だるま弁当」には不思議な食感の玉こんにゃくが入っているのですが、この玉こんにゃくを生産しているのが、今回私たちが訪問した市川食品です。今では群馬県産のこんにゃくは日本の9割のシェアを占めています。なぜ、群馬県が日本有数のこんにゃくの産地になったのでしょうか。平野部の少ない群馬では古くから稲作文化が根付かず、変わって土壌の排水に優れ低温で風害の少ない土地に適したこんにゃく芋の生産がはじまったのです。今では中山間地域の重要な基幹産業までに発展したこんにゃくは世界も知る日本を代表する食材にまで発展しました。姿形は地味ですが、日本料理には欠かせない名脇役なのです。
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